読書のススメ

今日も一筆書き連ねていければと存じます。クリリソです。


首題についてですけども
私は大学生までは読書なんて意味ないし(特に小説)
読む必要なんてないだろ。

なんて考えていました。

読書を始めたのもふとしたっきっかけで、
夏休み期間に暇すぎて手に何冊かとってみたのが始まりです。

今、読書を日常的にするようになり
何か自分の中で変化があったかと問いてみると
文章力もなければ漢字も読めない、単語の意味もわからないなど
実践的な効果は殆ど無いように感じてしまいます。
(何かしらの経験値が溜まっている段階であって欲しいですけどw)




しかし一方で精神的に大きな影響があったと感じます。

私は読書をしている時間は非常に安らかな気分になり心が落ち着きます。

忙しない毎日を生きる中で、
読書は安らぎの時間を与えてくれる大切な要素となっています。



そんな私の読書経験の中で、フリオ・コルタサルの「悪魔の涎・追い求める男
っていう本の一節が3年たった今も心に強く残っています。

詳しくは読んでいただければと思いますが、
簡単に説明したいと思います。

まず背景といたしまして
このフリオ・コルタサルはシュールレアリズム的手法を用いた
小説の作家として非常に有名です。

(シュールレアリスムとはダリの絵画に代表される芸術の形態)

南米チックな表現と不可解な文章が多くて
正直私にとっては非常に難解でした。

個人的にですが、読者側がいろんな解釈で持って
小説を楽しむというのがこの本の正しい読み方であると感じました。



ですのでいざ購入して読み始めた際に難しくても諦めないで読み進めてほしいです。
局所局所でふいに、大切にするべき言葉が出てくるかもしれないですから。




それでは常に心に留めておきたいと感じた一節ですが、

短編集の題名にもなっている「追い求める男」に出てきました。

天才的なサックスプレーヤーが薬中になりながら
他の人にはわからない何かを追い求め続けるというストーリーですw
(詳しくは読んでry)

実はこの話フリオ・コルタサル自身の話であるとの見方が強く
小説とサックス、対象は違えど追い求め続ける著者の苦悩が伺えます。
この主人公が幻覚を見ながら、語り手であり友人のサックス評論家にこのように述べます。


さっき乗っていた電車で10分の間にめまぐるしいくらいの出来事があった。
これを君に細かく説明してあげたいが説明するとなるとどうしても15分はかかるんだ。
10分の出来事を説明するのに15分かかるんだ。
俺は電車でタイムスリップを経験したんだ。


いかがでしょうか。

私はこの一節を読んでから充実した毎日を過ごそうと
意識するようになりました。

決してイベントに行けとか、遊びまくれといった意味ではないと捉えています。

毎日の出来事の中でいかに多くのことに気付くことができるのか、
そしていかにそれを経験として自分の内に蓄えることができるのか。


ただなんとなく過ごしていた今までの生活が
同じ生活であっても少しの意識の差で充実してくるのではないかと考えています。




それでは最後に、

気が向いたらみなさんも何気ない瞬間に一冊の本を手にとって読んでみてください。

読書のススメ 読書のススメ Reviewed by クリリソ on 12:00 Rating: 5

0 件のコメント:

Powered by Blogger.